検索結果ページの下部に並ぶ関連キーワードは、検索エンジンが蓄積した検索行動をもとに「このキーワードで調べた人は、こういう言葉でも探している」と教えてくれる手がかりです。企業のWebマーケターにとっては、コンテンツの企画から既存ページの改善、自社名に紐づいた望ましくない語句への対処まで、幅広い場面で関わってくる要素でもあります。
関連キーワードとは?
関連キーワードとは、あるキーワードで検索したユーザーに対して、検索エンジンが「あわせて調べられることの多い語句」として提示するキーワード群のことです。Googleでは、検索結果ページの最下部に「他の人はこちらも検索」という見出しで複数の語句が並びます。この欄の名称は「関連する検索キーワード」「他のキーワード」などと変わってきましたが、役割は同じです。検索結果のいずれかを開いてから前のページに戻ったときにも、同じ見出しで語句が表示されることがあります。たとえば2026年9月に「関連キーワード」と検索すると、「関連キーワード 調べ方」「関連キーワード取得ツール」「Google 関連キーワード 非表示」といった語句が並んでいました。
SEOの現場では、検索結果に表示される語句だけでなく、メインキーワードと検索意図やテーマが近いキーワード全般を関連キーワードと呼び、キーワード調査ツールが出力する候補も含めて扱う場面が少なくありません。この記事では、検索エンジンが表示する狭義の関連キーワードを基本としつつ、実務で扱う広義の関連キーワードにも触れます。

私たちSEO Note! Teamでは、関連キーワードを「ユーザーが本当に知りたいことを検索エンジンが代弁してくれたもの」と捉えています。1つのキーワードの裏側には、意味を知りたい人、やり方を知りたい人、比較して選びたい人など複数の検索意図が隠れており、関連キーワードはその隠れた意図を可視化してくれる、いわば検索エンジンからの無料のヒントです。
関連キーワードが検索結果に表示される仕組み
関連キーワードは、検索エンジンが日々処理している検索行動のデータから統計的に導き出されています。あるキーワードで検索した直後にどのような語句で検索し直したか、同じ時期にどのキーワードが並んで検索されたか、検索結果のどのページがクリックされ、そのページにどのような言葉が含まれていたかといった情報が、関連性を判断する材料になります。Googleは算出方法を公開していませんが、検索の頻度や語句同士の結びつき、時期による話題の変化などを組み合わせて選んでいると理解されており、人の手で編集されているわけではありません。

重要なのは、表示される関連キーワードが固定されたものではないという点です。ユーザーの検索行動は季節や社会的な出来事によって変化するため、同じキーワードでも時期によって並ぶ語句は入れ替わります。また、検索する人の言語設定や地域、使用しているデバイス、Googleアカウントへのログイン状態や過去の検索履歴によっても表示内容は変わるため、自分の環境で見えている関連キーワードがすべてのユーザーに同じように見えているとは限りません。
関連キーワードが表示されないことがある理由
関連キーワードが表示されない、あるいは以前あった語句が消えたという状況には、主に次のような理由が考えられます。
- 検索データの不足
検索数の少ない専門用語や新しく生まれた言葉、固有名詞の組み合わせなどは、統計的に十分な関連性を導き出せないため表示されないことがある - ポリシーによる除外
Googleがオートコンプリートや関連する検索といった検索機能に設けているポリシーにより、暴力的な内容や個人への中傷にあたる語句、個人情報を含む語句などが自動的または報告に基づいて除外される - 検索結果ページの構成
AIによる概要や動画、ショッピング枠など多くの要素が表示されるキーワードでは、関連キーワードの位置が下がって気づきにくくなる - 閲覧環境の違い
言語設定や地域、デバイス、ログイン状態や検索履歴によって表示が変わるため、自分の環境だけ見えていないことがある
表示されないこと自体は異常ではないため、その語句が本当に検索されていないのか、環境や構成の問題で見えていないだけなのかを切り分けることが先決です。
関連キーワードとサジェストキーワードや共起語、再検索キーワードの違い
関連キーワードと混同されやすい用語に、サジェストキーワード、共起語、再検索キーワードがあります。いずれもSEOのキーワード調査で扱う概念ですが、指しているものと得られるタイミングが異なります。ここでは違いの要点だけを整理します。
サジェストキーワードは、検索窓に文字を入力している途中で候補として表示される語句で、Googleではオートコンプリートと呼ばれる機能によって提示されます。関連キーワードが検索を終えた後に提示されるのに対し、サジェストは検索を始める前の段階で表示されるという点が大きな違いです。共起語は、あるキーワードで上位に表示されているページの本文中で、そのキーワードと一緒に使われる頻度が高い語句を指します。検索行動から導かれる関連キーワードとは異なり、共起語はページに書かれている内容の分析から得られるものです。再検索キーワードは、あるキーワードで検索した人が結果に満足できずに検索し直したときの語句で、Googleで検索結果を開いてから戻ったときに表示される「他の人はこちらも検索」の語句がこれにあたると説明されることが多いです。
| 用語 | 提示されるタイミング | もとになるデータ | 主な確認場所 |
|---|---|---|---|
| 関連キーワード | 検索を終えた後 | ユーザーの検索行動の統計 | 検索結果ページの下部など |
| サジェストキーワード | 検索窓に入力している途中 | 入力中の語句に対する検索の予測 | 検索窓のオートコンプリート |
| 共起語 | ページの本文を分析したとき | 上位ページの本文に含まれる語句 | 共起語分析ツール |
| 再検索キーワード | 検索結果を見た後 | 検索し直した語句の記録 | 検索結果から戻ったときの「他の人はこちらも検索」など |
どれか1つだけを見るのではなく、それぞれの性質を理解したうえで組み合わせると、検索意図をより立体的に把握できます。
SEO対策で関連キーワードが重要とされる理由
関連キーワードがSEOで重視される第一の理由は、検索意図を客観的に把握できることです。メインキーワードだけを見ていると、担当者の思い込みで検索意図を決めつけてしまいがちです。関連キーワードには実際の検索行動が反映されているため、ユーザーが何に困り、何を比較し、どこでつまずいているのかを、推測ではなくデータに基づいて読み取れます。
第二の理由は、コンテンツの網羅性を高められることです。検索エンジンは、あるテーマについてユーザーの疑問に幅広く応えているページを高く評価する傾向があります。関連キーワードを洗い出しておけば、記事に盛り込むべき話題の抜け漏れを防ぎ、1つの記事で複数の検索意図に応える構成を組み立てられます。結果として、検索数は少なくても確度の高い複合語からの流入も見込めるようになります。実際、Ahrefsが2026年5月に更新した分析では、同社の米国キーワードデータベースのうち月間検索数が10回未満のキーワードが全体の約93%を占め、月間10万回を超えるキーワードは18,000語弱にとどまるとされています。検索需要の大半は、こうした検索数の少ない語句の積み重ねでできているわけです。
第三に、サイト全体のテーマ性を設計するための材料になることです。ただし、出てきた語句をすべて対策対象にすべきではありません。サイトのテーマ性を考えずにキーワードを選定すると、自社の事業と関係の薄いジャンルの記事が増え、ジャンル違いとみなされて評価が上がりにくくなります。検索エンジンはそのサイトがどの分野で専門性を持っているかを評価していると考えられるため、組織や自身の事業、活動に強みがあるジャンルにキーワードを限定することが、関連キーワードを活かす前提になります。私たちSEO Note! Teamがコンテンツを企画する際も、検索需要があるかどうかだけでなく、そのテーマが自社の専門領域と結びついているかを必ず確認しています。
関連キーワードの調べ方
関連キーワードを調べる方法は、Google検索の画面をそのまま使う方法、Googleキーワードプランナーを使う方法、その他の専用ツールを使う方法の大きく3つに分けられます。それぞれ得られる情報の性質と手間が異なるため、目的に応じて使い分けることが大切です。
Google検索で調べる方法
もっとも手軽なのは、対策したいキーワードを実際にGoogleで検索し、検索結果ページの最下部にある「他の人はこちらも検索」の欄を確認する方法です。表示された語句をクリックすれば、さらにその語句の関連キーワードを辿れます。あわせて、検索結果の中ほどに表示される「関連する質問」(以前は「他の人はこちらも質問」と表示されていた欄)も確認しておくと、疑問文の形で検索意図を把握できます。


Google検索で調べるときは、ログイン状態や検索履歴の影響を避けるためシークレットモードを使い、ターゲット読者が主に使うデバイスでも確認するのが基本です。手作業のため大量のキーワードには向きませんが、ツールの出力だけでは分からない画面上の文脈をつかむには欠かせない方法です。
検索結果の下部や質問欄に出る語句を手作業で集めると、キーワードごとに検索して最下部まで確認する作業を繰り返すことになります。再検索キーワード調査ツールは、ツールが推定した候補ではなく、Googleの検索結果ページに実際に表示されている質問欄や関連キーワード欄の語句そのものを取得して分析する設計です。本文で説明した「画面で確認する方法」と同じ性質のデータを扱いながら手作業を省ける点が、調査の初期段階で効きます。
Googleキーワードプランナーで調べる方法
Googleキーワードプランナーは、Google広告の管理画面から利用できる無料のキーワード調査機能です。関連キーワードを調べる場合は、「新しいキーワードを見つける」に対策したいキーワードを入力すると、Googleが関連性が高いと判断したキーワード候補が、月間平均検索ボリュームや競合性などの指標とともに一覧で表示されます。検索結果画面から拾う方法と違い、検索需要の大きさを数値で比較しながら選定できるのが強みです。
また、広告を配信していないアカウントでは検索ボリュームが「1万〜10万」のようなおおまかな範囲で表示されることが多い点には注意が必要です。キーワードプランナーの基本的な使い方は別の記事で詳しく扱っているため、ここでは関連キーワードを拾い出す用途に絞って触れました。
キーワードプランナーの候補と検索ボリュームは、Google広告の管理画面にログインして操作する前提です。キーワード候補調査ツールは、同じGoogle Ads APIを経由して、入力したキーワードと関連性の高い候補をヘッドタームからロングテールまで、検索ボリュームと競合状況とあわせて取得する作りになっています。管理画面を操作せずに、本文で述べた「検索需要を数値で比較しながら選ぶ」手順をそのまま実行できるのが利点です。
キーワードプランナー以外の関連キーワード取得ツールを使う
キーワードプランナー以外にも、関連キーワードを効率よく集められるツールは数多くあります。代表的なものは次のとおりです。
- AhrefsやSemrush
海外製の有料ツール。上位表示しているページやその被リンク、推定トラフィックまで確認でき、競合分析と組み合わせた調査に向いている - Googleトレンド
関連キーワードの欄があり、検索数が伸びている語句を時期とあわせて把握できる - Googleサーチコンソール
自社サイトが運用中なら、表示回数やクリック数が記録されているクエリが、自社のページが実際に関連づけられているキーワードそのものになる
外部ツールで集めた候補と、サーチコンソールに出ている実際のクエリを照らし合わせると、すでに獲得できているキーワードとこれから狙うキーワードを整理できます。
どの方法で集めた語句も、次のような形で取得日や出所とセットで記録しておくと、あとで見返したときに需要の変化を追えます。
# 関連キーワードの記録例(取得日・デバイス・出所をセットで残す)
メインキーワード,表示された語句,取得日,デバイス,出所
(対策キーワード),(表示された語句),2026-09-11,PC,他の人はこちらも検索
(対策キーワード),(表示された語句),2026-09-11,スマートフォン,関連する質問
(対策キーワード),(表示された語句),2026-09-11,PC,サーチコンソールのクエリ
調べた関連キーワードをSEO対策に活用する方法
集めた関連キーワードは、そのまま全部を記事にするのではなく、まず自社サイトのテーマ性に照らして取捨選択します。検索数が多い語句でも、自社の事業や活動と結びつかないジャンルであれば、記事を増やしてもサイト全体の評価にはつながりにくく、かえって専門性が薄まる原因になります。強みのあるジャンルに絞ったうえで、残った関連キーワードを新規コンテンツの企画と既存コンテンツの改善という2つの方向で活かしていきます。


記事の構成や見出しに反映する
関連キーワードのもっとも基本的な使い方は、記事の見出し構成に反映することです。関連キーワードは検索意図の集合であるため、それぞれの語句が「読者が答えを求めている問い」に相当します。たとえば「調べ方」「ツール」「違い」「削除」といった語句が並んでいれば、記事にはそれぞれに応える見出しが必要だと判断できます。語句を機械的に詰め込むのではなく、その語句で検索した人が満足する内容を各セクションで書けているかを基準にします。
同時に、関連キーワードには1つの記事に収めるべきものと、別の記事として独立させるべきものが混在しています。検索意図が大きく異なる語句を1本の記事に詰め込むと、どの意図にも中途半端にしか応えられません。メインキーワードと同じ意図の語句は同じ記事で扱い、意図が異なる語句は下層の記事として切り出し、親となる記事から辿れる構造にしておくと、テーマ全体の網羅性と各記事の焦点の両方を保てます。
関連キーワードを同じ記事に含めるか別の記事に切り出すかは、担当者の勘で決めると記事同士のカニバリゼーションを招きやすい判断です。ピラクラ(トピッククラスター判定)は、新しいキーワードをピラー記事に組み込むべきか、クラスター記事として独立させるべきかを自動で判定し、類似キーワードを別ページにしてしまう重複もチェックできる設計です。本文で述べた、意図が同じ語句は同じ記事、異なる語句は下層記事という切り分けを、機械的に検証しながら進められます。
内部リンクや既存コンテンツの改善に活かす
関連キーワードは、新しく書く記事だけでなく、すでに公開している記事の改善にも役立ちます。サーチコンソールで、順位はついているもののクリックが少ないクエリや、表示回数が伸びているのに該当する見出しがないクエリを見つけたら、その語句に応えるセクションを既存記事に追加します。公開当時には存在しなかった関連キーワードが後から現れることも多いため、定期的に見直すだけで記事の鮮度と網羅性を維持できます。
内部リンクの設計でも関連キーワードは指針になります。あるキーワードの関連キーワードとして出てくる語句を扱った記事同士は、読者にとって続けて読む価値が高い組み合わせです。関連キーワードの語句をアンカーテキストに含めてリンクを張れば、読者は次に知りたい情報へ自然に移動でき、検索エンジンにも記事同士の関係性が伝わります。たとえば、次のようにリンク先の内容が分かる語句をアンカーテキストにします。
<!-- 悪い例: リンク先の内容が分からない -->
<a href="/related-keywords-tools/">こちら</a>
<!-- 良い例: 関連キーワードの語句をアンカーテキストに含める -->
<a href="/related-keywords-tools/">関連キーワードを調べるツールの使い方</a>
好ましくない関連キーワードを非表示にしたり削除したりする方法
関連キーワードは対策の手がかりであると同時に、企業にとって望ましくない語句が表示される場所にもなります。自社名や商品名で検索したときに「評判 悪い」「詐欺」「炎上」といった語句が並べば、初めてサイトを訪れようとしている人の印象に影響しかねません。こうした語句への対処は、自分の環境で見えなくする方法と、検索エンジンに削除を申請する方法の2つに分かれ、目的と効果がまったく異なります。
| 方法 | 効果が及ぶ範囲 | 主な手段 | 向いている目的 |
|---|---|---|---|
| 自分の環境で非表示にする | 自分のブラウザだけ | 検索履歴の削除、検索設定の変更、ブラウザ拡張機能 | 調査中に自分の検索履歴の影響を除きたいとき |
| 検索エンジンに削除を申請する | すべてのユーザーの画面 | ポリシー違反の報告、法律に基づく削除リクエスト | 中傷や権利侵害にあたる語句を消したいとき |
自分の環境で見えないようにする
自分の画面で関連キーワードやサジェストが気になる場合は、次のような方法で表示を抑えられます。
- Googleアカウントの設定から検索履歴を削除し、ウェブとアプリのアクティビティの保存を停止して、過去の検索行動にもとづく表示を抑える
- Googleの「その他の設定」にある予測入力の設定で、急上昇ワードに基づく予測入力をオフにする
- 検索結果ページの特定の要素を非表示にできるブラウザ拡張機能を使い、関連キーワードの欄そのものを見えなくする
ただし、これらはあくまで自分のブラウザでの見え方を変えるだけで、ほかのユーザーの画面には何の影響もありません。担当者自身の検索履歴に左右されずに調査したい場合の手段であって、企業のレピュテーション対策としての効果は無いことを理解しておく必要があります。
検索エンジンに削除を申請する
ほかのユーザーの画面からも表示を消したい場合は、検索エンジンに対して削除を申請します。Googleは、オートコンプリートや関連する検索などの検索機能について、暴力的な内容、性的な内容、個人に対する中傷や個人情報を含む語句などを表示しないというポリシーを公開しており、該当する語句は検索候補の報告機能から申請できます。
名誉毀損やプライバシー侵害など法的な問題を含む場合は、法律に基づく削除リクエストの窓口(Googleでは「法的な理由でコンテンツを報告する」ページの「リクエストを作成」)から、該当する語句と理由を具体的に示して申請します。


申請しても、単に「企業にとって都合が悪い」という理由では認められません。ポリシーや法律に照らして問題があると判断される根拠を整理し、必要に応じて弁護士に相談することが現実的な進め方で、削除が認められない場合には裁判所への仮処分の申立てという選択肢も残されています。一方で、その語句で検索したユーザーに正確な情報を届けるコンテンツを自社サイトで公開し、誤解を解く姿勢を示すことのほうが、長期的な信頼回復には効果的な場面も多いです。
まとめ
関連キーワードとは、あるキーワードで検索したユーザーに対して検索エンジンが提示する、あわせて調べられることの多い語句のことです。その内容は検索行動の統計から自動的に決まり、時期や環境によって変化します。サジェストキーワードや共起語、再検索キーワードとは提示されるタイミングや算出のもとになるデータが異なるため、それぞれの性質を踏まえて組み合わせることが大切です。
SEOにおいて関連キーワードが重要なのは、検索意図をデータに基づいて把握でき、コンテンツの網羅性を高め、サイト全体のテーマ設計の材料になるからです。ただし、集めた語句をすべて対策するのではなく、自社の事業や活動に強みのあるジャンルに絞って選定しなければ、ジャンル違いの記事が増えて評価は上がりにくくなります。調べた語句は記事の見出し構成、既存記事の追記、内部リンクの設計に活かせます。自社名に望ましくない関連キーワードが表示された場合は、自分の環境で非表示にする方法と、ポリシーや法律に基づいて削除を申請する方法があり、後者だけが他のユーザーの画面にも影響します。まずは自社の主要キーワードを検索し、どのような語句が並んでいるかを確認するところから始めてみてください。









